私のサイトでは誰でも簡単に作成できるようにレンジパネル(天ぷらガード)を使ったフードを紹介していますが、もっと厚い0.3mmのアルミの板で作成したお客様がおりましたのでブログへの写真の掲載許可を頂きました。
この方からアルミ板でフードを作成する時に作成方法等の不明な点について相談に乗っていたため、失敗した点・不明な点を皆で情報共有することで、これからフード作成する方の参考にして欲しいとのことでした。
本当にありがたいです。
今回使用した材料
まず、左側が私が作成する時に使用するレンジパネル、2枚入ってたったの298円です。
それに対して右側が0.3mm厚のアルミ板、455mm × 910mmで1,480円ですが、この板厚のアルミ板を使ってフードを作成しています。
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珈琲焙煎機のフードの写真
この写真は珈琲焙煎機の後ろ側であるモーター側から撮影した写真です。
アルミ板同士の接合はネジとナットで固定しています。
※ リベットによる固定は微調整できないので止めた方が良いです。・・・詳細な理由は後述します。
天井のダンパーを開けた状態です。
ダンパーを閉めた状態です。
横からの撮影です。
前から撮影した回転ドラムの開口部分です。
少し引いて前から撮影しました。
反対側の横から撮影しました。
作成のノウハウ
0.3mmのアルミ板は凄く柔らかくて加工しやすいですが、寸法が微妙に違った時の補正(微調整)が出来ないので、正確に折る必要があります。
もし、ほんの少しだけ小さく作ってしまったときは、ネジ穴を少し広げるとサイズが大きくなるので、反則技ですがこんなリカバリー方法もあります。
※ 私の見解ですが、0.3mmの板厚だと、角の部分がほんの少しだけ丸みが付いて完全に90度の尖ったカドにならないのだと思います。当然、少しアールが付くことで寸法が小さめになってしまう可能性があります。
この理由からほんの少し小さく作ってしまったため、珈琲焙煎機のフレームに被らず、作り直しになるところでしたが、ネジ穴の大きさを広げることで救われました。
※ リベットで止めるとこの反則技が使えないので、ネジとナットで固定する方法が良いと思います。
今回は、メールで相談しながら完成まで持って行ったので、私もフード作成で発生したトラブルの経緯を知っています。
本当は1mm厚のステンレス板で作るのが理想だと思いますが、プレスする機械が必要なので個人で作するのは不可能です。
しかし、0.3mm厚のアルミ板ならなんとか出来てしまうものだと思いました。
この件について、実際に作業された方から、このようなコメントを頂いています。
フードの材料は、個人でも加工が可能であるならば、理想は
テンレスが耐久性もあるので、良いと判断しますが、
現実はアルミの0.3ミリが限度なのかなって?感じます。
総評
メールでやり取りしていても、かなり珈琲焙煎の理論に詳しい方で、私の方が教えられることが多かったのですが、私の珈琲焙煎機の構造がその方の焙煎理論に合っていたという理由から、お買い上げ頂きました。
しかし、いつも気になっていたのは、結構な期日を経過しても
アイス用の深煎り以外は、油が浮いていない事に、はっと気付き
自分なりに調べ考えてゆくうちに、焙煎機はダンパー機能がない
と話にならないと判断をしました。
つまり、生豆の水分を飛ばしてから焼いて行く、(管理者)様のご見解
のように蒸らすようにして、生豆水分を蒸発させ、そのごタイミングで
焼いて行くプロセスが必要なんではないか?と考えておりましたが
焙煎機自体が高価であり、一時はジュネカフェを検討しておりましたが
半熱風方式であり、直火ではないので、思案していた際に(管理者)様の
ホームページがヒットし、関心が私の考え方と共感できるものだった
ので、今回の購入に至った経緯です。
そして、今まで使用していたフードの無い簡易構造の焙煎機では遅くとも3~4日で油が浮いてきたのに、この焙煎機ではそれが無くなったとのことで大変喜んで頂いております。
焙煎したコーヒー豆を見ると、○○○○の
焙煎機と比較して、全然違いますよ。
まず、油が表面に浮かんでいません。
ガテマラは少し火力が強かったので多少
浮かんでいますが、それでも比較する事の
無意味さを知りました。
私はマンデリンは焼き方が浅すぎたと思って
おりましたので、期待しておりませんでした
が、飲んでみると、マンデリンのコクもあり
やや酸味があるが私は満足な味でした。
さらに、次のように付け加えておられます。
(管理者)様のご見解のようにコーヒー焙煎機はフードの有無は
焼豆の味や賞味期限を左右する重要な要件だと感じます。
次回の焙煎が楽しみということで、私も大満足な結果になりました。
※ メールのやりとりの中で一部伏字にしていますが、ご了承ください。