FM/AMチューナー TRIO KT-1000の周波数ズレの修理

by 管理者
9月 19日 2016 年

いつからFM放送を聴かなくなっただろうか?
我が家にある古いFM/AMチューナーTRIO KT-1000を久しぶりに(本当に何十年ぶり)に電源をいれたら、SIGNALメーターもTUNINGメーターも振れるものの、同調した放送局の周波数は低い方に2MHzくらいズレている。
具体的には84.3MHzのFM豊橋が82.3MHz付近で同期する。
ダイヤルに引っ掛けた糸で針を動かすアナログなチューナーなので、糸が緩んで針の位置がズレた程度に考えていたのですが、その修理の仕方を調べていると周波数がズレた原因は、糸の緩みではなくトリマコンデンサの容量抜けらしい。
この当時のTRIOのチューナーでは定番の故障らしく、その修理の方法も多くのサイトで紹介されていました。
ラッキー。
まず、これがTRIO KT-1000です。

rimg1568

修理はダメになったトリマコンデンサを交換するのではなく無害な部品として放置し、新たにトリマコンデンサを追加するという方法です。
そして多くのサイトでチューナーのバリコンにトリマコンデンサを直接ハンダ付けしていましたが、ファストン端子を使ってハンダ付けしない方法で取り付けました。
これなら、何らかの取り付けミスがあってもKT-1000にダメージを与えずに簡単に修正できます。
rimg1563

使用したファストン端子はこの大きさです。

rimg1566

実を言うと、参考にしたサイトではどこも10pFのトリマコンデンサを付けていましたが、私のKT-1000ではこの容量のトリマコンデンサを付けるとかなり近いところまで同調ズレが改善されるものの完全に一致しませんでした。
具体的には84.3MHzのFM豊橋を84.9MHzまで近づけることができましたが、これが調整の限界。
そこで、3pF・5pF・20pFのトリマコンデンサを追加購入して実験したところ、5pFでもダメ。
3pFのトリマコンデンサでようやく周波数がピッタリ同期しました。
結局3回やり直したことになるため、ファストン端子で簡単に交換できるようにして正解でした。

rimg1570

トリマコンデンサを固定している部品は余っていたアルミのL字アングルとCD-Rのスピンドルケースを加工して作製しました。
またKT-1000への取り付けは、背面パネルに元から付いていたネジを使ってトリマコンデンサのコールド側をハンダ付けしたワッシャとアルミのL字アングルを一緒に共締めにし、トリマコンデンサの調整のためにドライバーで上から力を掛けても樹脂部品が曲がらないようにバリコンを固定している金属部品の上に載せています。

rimg1558

84.3MHzのFM豊橋がピッタリ同期してサーボロックが掛かった状態です。
スピーカーの上の時計が落ちそうなのはご愛嬌。

rimg1565

冒頭に書いた通り古いチューナーなので、他のトリマやコイル等ズレて本来の性能が発揮できていない可能性があると思います。
そのためには専用の測定機器で公正する必要があるため、メーカーに再調整を依頼するべきなんだろうと思います。
幸いTRIO、現在のJVCケンウッドですが、古い製品の調整もやってくれそうなので、確認してみます。

**** 平成29年2月4日 更新 *****
JVCケンウッドにKT-1000を調整依頼しました。
調整に出していたTRIO KT-1000がJVCケンウッドから戻ってきた。

この記事へのトラックバックURL