秋月電子通商からデジタルマルチメーター MS8221Cを購入しました。
デジタルマルチメーター、何だそりゃ?って人のために。
実は私もつい数日前まで知らなかったのですが、珈琲ロースターの開発で電流値を計りたいと思って調べていたら電流や電圧以外に温度や湿度・騒音等計れるテスターが売られていて、このような高機能なテスターを総じてデジタルマルチメーターって呼ぶらしい。
そしてこんな高機能なテスターがわずか2000円程度で売られている。
珈琲ロースターの開発では、電流以外に温度も計りたいので、熱伝対で温度の計れる計測器も欲しかったのがだ実はこの2000円のテスターにK型熱伝対による温度計がついてこの価格なのだ、恐るべし中国製
しかし、買っても精度が悪いのでは意味ないしと思いつつ、そもそも2000円程度の計測器に精度を求めちゃいけないのだろうけど、ダメならダメで安いからあきらめも尽くし、結局迷ったあげく、適当な理由を付けて買ってしまいました。
秋月電子通商のホームページから仕様部分を抜き出すと、
MASTECH社デジタルテスターです。デジタル1999液晶表示
=主な仕様=
◆オートレンジ ◆カウント:1999カウント ◆DCV:0.2~600V ◆ACV:0.2~600V ◆DCA:200μA~10A ◆ACA:200μA~10A ◆抵抗:200Ω~20MΩ ◆K型熱電対温度:-20~約1000℃ |
◆コンデンサ測定可能 ◆その他:ダイオードテスト(VFを0.999Vまで表示),導通テスト,hFEテスト ◆クランプメーターレンジ(クランプは販売しておりません) ◆サイズ:約75x160x35mm ◆バックライトLED内蔵 ◆MAXホールド、データホールド機能 ◆オートパワーOFF機能 ◆電源:単4電池x3本(付属) |
この資料をみると、0~400度で±1%+3度の誤差があるらしい。
これ、何故か価格の高いデジタルマルチメーターの方が精度が悪い。・・・不思議
下の表はMS8221Cの3倍もする6300円で販売されているM6000Hの仕様表だが、0~400度で±3%+5度の誤差があるらしい。
M6000HはUSBでパソコンにデータを取り込めることが魅力のデジタルマルチメーターだが、安くて精度の良いMS8221Cにしてしまった。
早速計ってみると
熱湯をガラスコップに注いで温度計と熱伝対を入れる。
温度計の実測81度
メーター読み84度
MS8221Cの方が3度ほど高く表示されるので、資料のとおり。
本当は、測定結果をパソコンに出力してデータロガーでリアルタイムに温度を計測して横軸に時間、縦軸に温度を出力したいのですが、2000円でここまでできれば大したもの。
以前、仕事で使っていたHIOKIのデータロガーはLANに接続して離れたところで温度計測が出来たり、同時に数十本の熱伝対を接続して温度計測が出来るという優れものでしたが、これでウン十万円することを思えば、2000円のMS8221Cでも良いかも。
また、電流値の数パーセントの誤差は問題にならないレベルなので、私にはこれで十分です。
今回の珈琲ロースターの開発は、モーターメーカーに問題点について相談に載ってもらっていますが、「おそらく40度の前半くらいでXXX」と伝えるより、「43度でXXX」って説明した方が具体的に伝わるので、たった2000円ですが、これがあるのと無いのでは雲泥の差です。
*** 記事追加 2011/11/21 ***
200度付近の測定誤差について以下に記載しました。
こんにちは、手作り焙煎機楽しく拝見させて頂きました。
動画を拝見しましたが、軸のブレについては、モーター本体が動き吸収しているので問題ないように思えます。もし、気になるようでしたら、ドラムの軸をベアリングで固定した上で、カップリングを使ってモーターと連結する方法もあります。
ドラム内の羽は、珈琲の味を落とします。業務用の焙煎機は、ゲートを開けて豆を取り出すため、返し<羽を斜めに付ける>で前に豆を押し出す構造になっていますが、出来れば使いたくないデバイスなのです。理想的な豆の煎られ方は、ドラムの回転方向に運ばれ、角度に限界が来た時に表層雪崩のように斜め下へと落ちて行きます。豆自体がキャタピラの様な動きをするのが、ドラム式焙煎機の理想です。
本体のカバーは有る方が良いです。焙られている部分と外れた場所の温度差があり過ぎると、味に、コクが無くなります。バーナーもストレートがやはり良いですよ!此れも、位置によって味、薫が明確に違ってきます。
未だたくさん有りますが、また今度にしておきますね^^
勝手な意見ですが、参考にしてください。
此れからも、拝見させて頂きます。
では、失礼致します。
コメントありがとうございます。
モーター軸のブレの件ですが、カップリングのカタログを探している内に私自身「コレっ」と思う製品があり、それを含めてどのカップリングが良いか、カップリングメーカーにモーターブレの動画とモーターの仕様表を送付して回答待ちの状態です。
来週中にはなんらかの答えがでていると思います。
また、羽が不要という話を聞いて、「ヤハリそうだったか」と再認識しました。
というのは、当初ボール紙で模型を作り、珈琲豆を入れて回転させましたが、珈琲豆がそのまま山になった状態で回転筒の中をスベリ落ちるだけで珈琲豆の上下が入れ替わらない。
つまり、下にある珈琲豆は良く焼けて、上にある珈琲豆は焼け難いことになるので、回転ドラム内の珈琲豆を攪拌するために羽が必要なのだと思っていました。
しかし、パンチングメタルで試作した回転ドラムに珈琲豆を入れて回転させると、おっしゃるように表層雪崩のように斜め下へと落ちてきて豆の上下が入れ替わる。
おそらく、パンチングメタルの穴が適度な摩擦になって滑り難いため、回転ドラムを回転させると、回転ドラムに接触している珈琲豆よりその上に乗っている珈琲豆の方が先に崩れ落ちるのでしょね。
そのため、ボール紙で試作したときと珈琲豆の動きが違うことに気づき、羽は不要なんじゃないか?と思っていました。
さらに羽が無い方が珈琲豆が激しく回転ドラムにぶつかったり、高いところから落ちたりしないので焙煎中に乾燥して割れやすくなった珈琲豆が割れ難いのではないか?とも思いましたが、他の方の珈琲焙煎機の作成を参考にすると、どの焙煎機も羽を付けているので、「激しい攪拌が必要」なものだと思いこんでいました。
こうしてズバリと間違いを指摘していただくと本当に助かります。
本体カバーは製作するつもりですが、優先順位としては後ろの方です。
まずは、本体を満足できるものにしなければ。
ご指摘のストレートバーナーは、別の方から「イワタニ 炉ばた大将 CB-RBT-A」を教えていただきました。
課題は山積ですが、やりがいがあって面白いです。
このような有益なご指摘は非常にありがたいです。
また、お気づきの点があればよろしくお願いします。