今までデジタルマルチメーターMS8221CにK型熱電対を付けて回転ドラム内の温度を測定してきましたが、加熱途中で温度が急に下がったり、急に止まったりと怪しい動きをするので、国産の計測機器メーカーA&D製のT型熱電対温度計 AD-5605Pを購入して両者の測定温度を比較してみました。
念のためAD-5605Pの測定誤差をメーカーに聞いたところ、200度で±2.2度または±0.75%rdg の大きい方とのことなので、約5度くらい測定誤差があるようです。
言うまでもなく、中華製のMS8221Cより国産のAD-5605Pの方を信頼していますが、実際はどのくらい違うのでしょうか?
200度付近の温度
235度付近の温度
MS8221Cを使用して計測した珈琲豆を投入する温度が200度、同様に1ハゼが始まる温度は235度付近なので、この2つの温度でどのくらいの測定誤差があるのか確認します。
上で掲載した写真を見てもらえば分かるとおり、MS8221Cは200度・235度ともAD-5605Pより10度くらい高めに表示されているので、200度だと思っていた珈琲豆の投入温度は実際には190度くらい、135度だと思っていた1ハゼの温度は実際には125度くらいのようです。
過去、100度までの低めの温度帯においてMS8221Cはそこそこ正確だと思っていましたが、200度程の高温になると珈琲焙煎で使用するには無視できないくらい誤差が大きくなります。
次回はAD-5605Pを使って珈琲焙煎を行う予定です。
*** 記事追加 2012/01/16
100gの珈琲豆を焙煎することを想定して、MS8221CとAD-5605Pを使用して回転ドラム内の燃焼ガスの温度を1分ごとに計測しました。
結果、MS8221Cを使うことにしました。
上に書いた結果と違いますが、ことの経緯を以下にまとめました。