普通のカセットコンロでフードを使わないでコーヒーローストする方法

by 管理者
1月 25日 2012 年

約1週間ぶりの更新です。

少し更新間隔が開いてしまいましたが、そのぶん内容が濃いです。

 

普通のカセットコンロでフードを使わないでローストする方法

普通のカセットコンロで手軽にローストできるというところから開発をスタートしたのですが、焼きムラ解消のため普通のカセットコンロをイワタニの焙家に変更し、さらにダンパーを実装したフードを付けたことで趣味のコーヒーロースターのスペックとしては、行き着くところまで行ってしまいました。

 

そして気がついたら、手元にあるローストデータは、コンロにイワタニの焙家を使ったものばかりだったという訳です。

 

現時点でダンパーを使ったローストテストで十分データが取れているので、過去を振り返って普通のカセットコンロにフードを付けないで「お手軽ロースト」した場合にどのように対応するのがベストなのかを調査することにしました。

 

基礎データの収集

まず、基礎データを取るため、以下の3通りの方法で火力を全開・中・小(中火より少し弱い程度)と変更して回転ドラム内の温度を計測しました。

もちろんコーヒー豆は入れていません。

 

① 直火でローストした場合

直火でローストした場合

 

② ゴトクの上に鍋蓋を置いた場合

ゴトクの上に鍋蓋を置いた場合

 

③ ゴトクの上にセラミックの焼網を置いた場合

ゴトクの上にセラミックの焼網を置いた場合

※ 広範囲で赤く赤熱している様子を見ると、セラミックの焼網の方が鍋蓋より遠赤効果がありそうな感じ。

 

 

セラミックの焼網では220度以上にならない。

以前、直火だとバーナーの熱が回転ドラムの一部分だけを過熱して焼きムラの原因になるので、鍋蓋をバーナーと回転ドラムの間に入れて熱が拡散することで焼きムラを抑えるようにしたことがありましたが、今度はセラミックの焼網も加えてテストをすることにしました。

 

100円均一で購入したセラミックの焼網です。

セラミックの焼網

 

この焼網をカセットコンロの上に乗せてその上にコーヒーロースターを置きます。写真では取っ手が付いていますが、邪魔だったので金鋸で切断して使いました。

セラミックの焼網を金鋸で切断

 

そしてこれが測定結果です。

このグラフの左半分にあるカクカクした折れ線グラフは、上で説明した3種類の方法で火力を全開・中・小と変えてテストした結果です。

尚、左下から右上に滑らかに伸びていく3本の線(「(参考)××ダンパー」)は、コーヒーロースターにフードを被せてダンパー操作した時のグラフです。

温度の比較

 

直火で火力を全開にすると、測定を始めて数十秒で200度をオーバーしたため、計測を中断しました。(一番左の赤いグラフ)

これは、直火なのでバーナーの上に何も遮る物が無いため、回転ドラムの狭い範囲が強烈に加熱されていることを裏付けており、火力を絞っても同様の傾向であることが予測できるので、 直火で加熱するのは止めた方が良さそうです。

よって、鍋蓋やセラミックの焼網等で熱を拡散して回転ドラムを過熱する方法が有効だと思います。

 

左側のカクカクした折れ線グラフを見ると分かるように回転ドラムにフードを付けないで加熱すると外気が回転ドラムに侵入することになるので、回転ドラム内の空気の温度が安定していないことが分かります。

それとは対照的に右上に滑らかに伸びていく(フードを付けてダンパー操作した3本の)グラフと比較すると、コーヒーをローストする上でいかにフードを付けることが大切なことなのか、良く分かると思います。

・・・とはいえ、このコーヒーロースターでフードを付けない時のベストの方法を探ることが今回のテーマなので、フードの利点の説明はこれくらいにしておきます。

 

このコーヒーロースターで1ハゼを起こすために必要な火力は、過去に行ったテストから回転ドラムの温度を240度以上にできる火力が必要ですが、このグラフを見ると直火と鍋蓋をゴトクの上に置いたときしか達成できていません。

ここで意外だったのは、セラミックの焼き網のときに火力を全開にしても温度が220度以上にならないことでした。

あまりにも想定外だったので、3回計測しましたが3回とも220度以上にならなかったので間違いないです。

ということは、セラミックの焼網をゴトクの上に置いて加熱した場合、220度以上に温度が上がりませんが、セラミックの焼き網では本当にコーヒー豆をローストできないのでしょうか?

 

セラミックの焼網でコーヒー豆はローストできるか?

火力を全開にしても温度が220度以上にならないセラミックの焼網でコーヒー豆がローストできるのか、ブラジルサントスNO2  17/18 100gを実際に焼いてみました。

すると、4分30秒 210度で1ハゼが始まりました。

その後コンロの火力調整つまみを回して火力を落とし、7分14秒で2ハゼが来たところでローストを終了しました。

そのときの温度は230度。・・・あらら、220度を超えています。

1ハゼがこんなに低い温度で始まるのは意外でしたが、もしかしたらこれが遠赤効果なのかもしれません?

というのは、「ゴトクの上にセラミックの焼網を置いた場合」の写真をみるとセラミックがかなり赤熱しているので、遠赤外線が沢山出ているのかも!?

 

 

試飲してみて

久しぶりのフード無しのコーヒーローストですが、試飲したところ不味い。

後味の悪い苦さが最後まで残るような感じです。

短時間ローストなのでコーヒー豆の乾燥が不十分なのか、それともコーヒー豆の芯まで熱が通っていないのか、このどちらかだと思います。

今回のテストを通して、カセットコンロのゴトクの上に鍋蓋やセラミックの焼網等を置いてバーナーの熱を拡散して過熱した方が良いということが判りましたが、鍋蓋やセラミックの焼網のどちらが良いのでしょうか?

おそらく、どちらでも大きく変わらないと思いますが、強いていうなら遠赤効果がありそうなセラミックの焼網ということにしておきます。

焼き始めの当初の火力を若干絞ればもっと良くなりそうな感じがするので、次回はこのあたりをもう少しテストして行きます。

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