新作の攪拌羽
撹拌羽の新作です。
羽の面積は従来の羽と一緒なので撹拌性能は同等ですが、回転ドラムと羽の間の隙間を無くしたため、回転ドラムと羽の間にコーヒー豆が挟まる欠点が無くなりました。
青く写っているのは保護用のビニールです。
攪拌羽の採用
2012/09/22
羽を採用しない方針でしたが、実際に珈琲を焙煎すると、羽を使った方が焙煎したときの出来が良いことが分りました。
理屈じゃない・・・
これが羽を1枚付けて焙煎したブラジルサントス コロンビア・クレオパトラSPですが、ここまでキレイに焙煎できると羽は有った方が良いですね。
※ 写真を入れ替えました。 2013/04/14
やってみなきゃ分らないっていうのが、ポリシーなんだけど、結局確かめずに納得してしまったんですね、反省です。
これが試作した羽です。
回転ドラムに取り付けると、このようになります。
コストを抑えて自分でアルミ板を加工するか、コストがかかるけどステンレス板を板金加工するか、検討中です。
どちらの方法でも機能を満たすことが可能であるため、当面の間はアルミ板から自作して消耗品扱いとして安価に提供する方針とします。
・攪拌羽の最適な枚数
この珈琲焙煎機は構造上何枚でも3枚までの攪拌羽を取り付けることが出来ます。
では、いったい何枚取り付ければ良いのか?
最終的な判断は、実際に珈琲を焙煎して出来を見るしかないのですが、まずは回転ドラム内の攪拌される珈琲豆の様子を撮影したので、ここに掲載します。
羽無し
当初、雪崩落ちたてきた豆が回転ドラムの下に潜り込んでいく感じで良いと思っていたのですが、これでは攪拌能力が不足していたみたいです。
1枚羽
豆が羽に勢いよく跳ね上げられ、攪拌されているのが分ります。
2枚羽
2枚の羽を対角になるように取り付けました。攪拌能力は1枚のときの2倍です。
3枚羽
おおよそ120度の間隔で3枚の羽を取り付けました。 3枚羽の動画を見ると、絶えず豆が回転ドラムの中で踊っているので、これ以上の追加は不要だと思います。
・攪拌羽の枚数と珈琲の出来の違い
攪拌羽が1枚・2枚・3枚の時の珈琲の出来具合を実際に焙煎して確かめました。
焼いた豆は、コロンビア ピコクリストバルSPを100gです。
- 同じ条件でテストしたかったので、羽を付け替えて同日の内に3回焙煎しました。
- 条件を揃えるため、3回とも同様に火力とダンパー操作を行いました。・・・それでも温度がバラ付くので若干火力を調整しています。
- 焙煎を止めるタイミングは、1回目に焙煎したときの珈琲豆の色を基準とし、2回目・3回目は1回目と同じ焼き色になったところで火を止めました。・・・それでも若干の色の違いがあります。
- 深煎りすると焼きムラが分かり難くなるので浅煎りです。
これが羽の枚数を1枚・2枚・3枚と変えて焙煎した時の珈琲豆の色です。・・・2枚と3枚が1枚より少し濃いかな?
1枚羽
2枚羽
3枚羽
で、どの枚数が良いのか?
どれも変わらないっていうのが本音なんだけど、それでも焼きムラだけに着目して優劣を付けるとしたら、2枚と3枚で焼きムラの差がほとんど無い(甲乙付けがたい)、1枚より2枚・3枚の方が若干焼きムラが少ないかな?って程度でした。 微妙な差なので、上の写真を見比べても分らないかもしれません。