ダンパー機能付きフード
まずはこのグラフを見てください。
http://www.trend-ai.com/blog/?p=4585 『普通のカセットコンロでフードを使わないで焙煎する方法』から転載
左側でカクカクしているグラフがフード無し、左下から右上向かって滑らかに伸びているグラフがフード有りです。
これはフード無の時は回転ドラム内の温度変化が大きく、フード有りのときは温度変化が少ないこと示しています。
温度変化が大きいと焼きムラが発生し、焙煎した珈琲豆は以下の写真のようにムラムラになります。
フードを付けると温度が一様になり、焼きムラが発生し難くなりますが、代わりに煙がこもり易くなりチャフ臭(ワラのような匂い)のする珈琲豆になります。
そこで、フードにスライド扉を付けて煙を排出できるようにします。
このスライド扉の機能がダンパーです。
スライド扉の要領で自由に開口部の大きさを変更できるようにダンパーを実装します。
現在テスト中のダンパーは1cm開けると10%の開口率となるように設計しています。
このダンパーは、天ぷらガードで作っているため、加工が自由自在です。
そのため、位置や大きさを変えたり、フードのそのものの形をオリジナルなものに変えてダンパーを実装することもできます。
理想を追い求めると、フードの形を回転ドラムに沿って丸い屋根(かまぼこ型)のように形に作り、そのテッペンにダンパーを配置する形になると思いますが、工作が難しくなります。
もし手先が器用で工作が得意であれば、挑戦してみると良いと思います。
・ダンパー全閉状態
・ ダンパー半開状態
・ダンパー全開状態
・珈琲焙煎機に装着したフード(ダンパー機能付き)
・イワタニの「炉ばた大将 炙家」(CB-RBT-A)の載せた珈琲焙煎機
ダンパー機能付きフードの作成方法
ダンパー機能付きフードの図面がダウンロードできます。
お近くのホームセンターで天ぷらガード(レンジパネル)を購入します。
私が購入したコレは2枚入って298円でした。
設計図を参考に油性マジックで切り取り線を引きます。
レンジパネルを分割します。
ダンパー開口部を補強する部品を針金で作成します。
ダンパー開口部に針金を仮止めします。
天ぷらガード(レンジパネル)をしっかり折り曲げて固定していきます。
表から見たダンパー開口部
レンジパネルを折り曲げてスライド扉のレール部分を作成します。
折った部分を真ん中で折り曲げて(合計2回)、レールを補強します。
ダンパー開口部の両端にレールを作成します。
のりしろ部分を折り曲げます。
部品と部品ののりしろ部分を重ね合わせてホッチキスで固定します。
すべての部品をホッチキスで固定します。
のりしろ部分を折り込みます。
すべてののりしろ部分で同様に2回折込みます。
ダンパー開口部に1cmごとにメモリを油性マジックで記入します。
※ メモリ1の位置でダンパー開口度10%、5の位置でダンパー開口度50%になります。
モーターが固定されている支柱の六角ボルトを緩めます。
※ 完全に外さない。
取手を外します。
支柱を外します。
フードを被せ、回転ドラムの開口部をを穴に入れます。
フードを支柱とシャーシとの間に挟みこみます。
支柱を被せ六角ボルトで固定します。
モータ側の支柱を六角ボルトで固定します。
フードに取手のネジ穴をドライバーで空けます。
取っ手を固定します。
※ ナットを指で抑えて仮止めします。
仮止めしたナットをラジオペンチで固定し、ドライバーでしっかり固定します。
ダンパーのスライド扉を取り付けて完成です。
フードの作成方法(ダンパー無し)
フードの図面がダウンロードできます。
お近くのホームセンターで天ぷらガード(レンジパネル)を購入します。
私が購入したコレは2枚入って298円でした。
設計図を参考に油性マジックで切り取り線を引きます。
切り取り線に従って切り取ります。
のりしろ部分が2cmあるので、その真ん中をホッチキスで3箇所止めます。
ホッチキス部分で折り返し、さらにもう一回折り返します。
フードの完成です。
モーターが固定されている支柱の六角ボルトを緩めます。
※ 完全に外さない。
取手を外します。
支柱を外します。
フードを被せ、回転ドラムの開口部を穴に入れます。
フードを支柱とシャーシとの間に挟みこみます。
支柱を被せ六角ボルトで固定します。
モータ側の支柱を六角ボルトで固定します。
フードに取手のネジ穴をドライバーで空けます。
取ってを固定します。
※ ナットを指で抑えて仮止めします。
仮止めしたナットをラジオペンチで固定し、ドライバーでしっかり固定します。
後ろからみたところ
前からみたところ。